凄いもの観たな〜。３日は絶対に引きずった。
ネタバレあり。
あの有名な超大作映画の舞台化ではなく、設計士や船長、船主などタイタニックに乗り合わせた人達の群像劇。乗客や乗務員それぞれのエピソードがあるので余計に登場人物に感情移入して、タイタニックに乗り込む乗客のオープニングシーンが希望に満ち溢れていてそれだけで涙が出た。このあと来る悲劇を思うと序盤の楽しそうなシーンも胸が苦しくなる。
タイタニックに乗り遅れて、「俺の人生これでおしまいだー！」って叫んでた彼は、この事故を聞いてどう思ったんだろう。
氷山にぶつかる１幕ラスト、手汗と鳥肌がすごくて呆然としてたらトイレ戦争に出遅れたんだけど、青年館は綺麗になってもトイレ問題全然解決してないよ！
客降りが多い作品だから1階後方ブロックで観られて良かったし、救命ボートで脱出した女性たちとタイタニックに残った男性たちが手を伸ばすシーンは涙で視界がぼやけた。でも2階席だと見えなさそう。これは会場ごとに演出を工夫したほうが良さげ。
フィナーレで気持ちが昂ってカーテンコールで涙が溢れるようなミュージカルでした。
また再演してくれたら絶対観に行きたい。こんな凄いミュージカルがあったなんて！演出が凝りすぎず観客に情景を想像させる余地があるシンプルさがまた良かった。
出演者の殆どが兼ね役で演じていて、特に生存者たちが救命胴衣着ているので服で誰かを判断しづらくて、目と頭が追いつかなかったところもあったのでもっと回数観れると尚理解が深まるかも。
公式からも観た人の感想からも開演前既に舞台上にキャストがいる情報があったので、開演15分くらい前から劇場入ったんだけど、既にキャストが舞台上にいてビックリした。とりあえずボーッと舞台上を眺めてたんだけど、ここでも既に大事なワンシーンを演じていて、時間をかけて客席にこのシーンを見せたまま本編に入る意味を理解したときに改めて感動できるような仕組みだと思う。アトラクションのプレショーみたい。
キャッチコピーのポジティブ感がすごすぎる。
また上演してくれるのを待ってます。
