2020年10月の話をやっと終えます。
心の奥底に沈んで無いに等しいと思ってた私の乙女心が引きずり出されてしまった。
加藤和樹と藤森慎吾が共演を観たい。
そんな邪な(?)思いは関係なしに観に行ってよかったなあと思ったミュージカルでした。終わった後も、今日一日ずっと幸せだったなって思いながら余韻に浸っていられるなんて本当に観て良かった。
朝夏さんのアン王女のハッとするほどの美しさとドレスの着こなし、長くて綺麗な手脚を生かした華麗なダンス、実は本当に王女さまなんでしょ?という輝かしいオーラ、ため息出てまう。髪を切る前も可愛かったけど、切ったあとのすれ違う人が振り向くくらいの煌めき方が凄い。ジェラート食べてる、かわいい.....
ジョーの前で身分を隠しつつところどころで王女さまが出ちゃうところとか、話し方や間合いが絶妙で、王女なのに笑いまでとれる。凄いね。
藤森さん!歌の声量はないけど流石に芸人さんなだけあって他のキャストと遜色ない演技力でした。滑舌も良くてアドリブも効かせられるし、全部が軽快で観ていて気持ち良くていいキャスティングだったんじゃないかな。歌はともかくルキーニやってそう。
加藤和樹ジョーはこれまで観た役的にもまとってるオーラ的にも、本人にすらどこか影があるような陰のイメージを持っていたから、ただイキイキ踊ってるだけでなんだか幸せな気持ちになった。平方ジョーと比較するとやっぱり落ち着いて見える気もする。
身長高くて舞台映えするルックス含めて宝塚出身者と並んでも全く引けを取らないところも素敵だなー。
アーヴィングの終演後の退場アナウンスもまたお会いしまショータイム!的なのだったやつ多分オリジナルだろうけど(ほぼこれご本人では)、退場する最後の時間まで劇場で余韻に浸ることが出来て幸せでした。(後日観たもっくんのアーヴィング回のアナウンスはもっと落ち着いてた)
太鳳ちゃんのアン王女、まあ歌は、、ではあるけど発する言葉に説得力があって、声も綺麗でプリンセスっぽい。冒頭でスクリーンにアン王女の写真がバーンと出るところ、あらカワイイ〜!ってなった。素直に可愛いんじゃ。
平方アーヴィング、観に行って改めて実感したけど、もう「恋」じゃん。ベッドの上から覗かれて「おはよう」なんて言われたら、もうダメでから。ヘラヘラして無邪気だけど、どこか飄々としてる男が叶わない恋をするなんて、みんな好きだよね!!ね!?
正直藤森アーヴィング観たあとのもっくんのアーヴィングは物足りなくなるかなとか思ってしまってたけど、そんなことないしとっっっても良かったです。報道陣の前でアン王女とジョーが話してるのをニヤニヤしながら眺めてるところも、2人のことを好きなことが伝わってきたし、チャラついてるようでどこか品も感じられるところも良い。つまりとても良かった。
メイン3役の方々はもちろん出演者がみんなイキイキしてカーテンコールまで楽しくて心から幸せな気持ちになれるミュージカルでした。アーリオオーリオペペロンチーノ
2人のアン王女、どちらもすごく魅力的だったし、本当に徹頭徹尾かわいくて参った〜特にパジャマのズボンを履き間違えてあれ?ってなるところと、真実の口のシーン、ときめく〜
個人的にはやっぱりミュージカルはミュージカル俳優で観たいし、そうでなくても歌が上手いことは出演者するにあたっての最低条件だとは思うんだけど、(キャスティングの意図はともかく)普段観に来ない層が興味を持って劇場に足を運ぶ機会を得られることも大事なのかもしれないね。楽しかった!
10月に観たものはビリー以外は日本発ミュージカルだったけど、これまではどちらかといえば海外からの輸入ミュージカルを観ることが多かったので、こんなに素敵な作品が日本にもいっぱいあるんだなぁと改めて思い知らされた期間でした。
これは絶対気のせいではないのだけど、祈りの壁に「我愛鬼滅」っていう文字があった。
鬼滅オタバレさすな。