ざわざわ森

舞台の感想とか。

2020年11月〜12月観劇まとめ(配信含む)

 

以下観劇雑感

2021年も3分の1が終わりましたが昨年の話です。

 

11月

劇団四季『アラジン』

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一万年ぶりの瀧山ジーニー、圧倒的なジーニーオーラ、みんなの実家。岡本ジャスミンは観るたびにパワフルになってる気がする。もちろん国は1人でも治められます。

声出さない対策だろうけど、FLMのビビデバビデブーは今後もアラジンが言うのでいいと個人的に思う。

一和アラジンの煌めきが凄すぎて、着ているベストになりたいアラジンBEST3に滑り込んできた。(不動の1位は厂原アラジンです♡

 

 

◇ミュージカル『ビューティフル』

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歌うまい界隈の中でも特別に歌がうまい人たちの集まり。天下一武道会大乱闘スマッシュブラザーズ

平原キャロルの側で見守っていたい柔らかい雰囲気も、奈々様の守ってあげたい健気さも可愛くて、2人とも歌うとエネルギッシュでかっこよかった。特にA Natural WomanとBeautifulが好き!2人のそれぞれの特性を活かした歌を存分に聴けて大満足でした。

公演時奈々様は妊娠中だったらしく、お腹に赤ちゃんがいて何故そんなに歌えるのか、凄すぎて人体の不思議について考えていた。

正直私は世代的にも洋楽自体にも馴染みがなくて、劇中流れる曲のほとんどを知らなかったのだけど、出てる人が全員歌が鬼のように上手いので大満足。そもそもストーリーの内容より楽曲とキャストの歌を楽しむミュージカルな気がするけど。

個人的には舞台に出てると必ず、わ!?超歌うま!ナニ?!ってなる方の1人の神田さんの歌を久しぶりに聴けて嬉しかったです。

私にはジェリーような人のことを許してあげられる心の広さを持ち合わせていないので、本人がどんなに辛い思いをしていたとしてもキャロルへの扱いに対しては遺憾の意。最後にキャロルの控室に来たジェリーに(何しに来たお前!)って思ったけど、ジェリーとのやりとりの後にキラキラ歌ってるキャロルを見て自分もスッキリ出来る後味の良い作品でした。キャロルのお母さんも良。

バリーとシンシアめっかわ、ずっとLOVE×2でいてなァ

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◇宝塚宙組『アナスタシア』

宝塚大劇場。快⭐︎晴

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ホントにはるばる関西に来てよかったとしか言えない。

梅芸版から追加されたシーンや曲のおかげで、展開や登場人物の心情がより分かりやすくなったと思う。

なにより舞台の流れは梅芸とほとんど同じであるにも関わらず、ディミトリがメインであることに違和感が無いところも良かった。アーニャが皇太后様に会いに行く最中のソロとか、梅芸版ではなんでこのシーンはアーニャに視点を置かなかったんだろうって思ってたけど、ディミトリが主役だと思うと急に違和感がなくなる(気がする)。Journey to the Pastだけはディミトリが歌うことにやや疑問はあったけど、退出したアーニャが即歌いに戻ってくるのなんか面白かった。アーニャの歌だもんね。

なにより寝巻きがタンクトップではなかったことも個人的にポイント。1番好きなシーン!

あとアーニャさよならって歌ってるディミトリやばすぎるんだけども。家族写真にアーニャとディミトリが一緒に写るラストも凄く良かった!絶対的ハッピーエンドで幸せ値が限界突破しました。

映像だけでなくて舞台装置も使った演出だったこともあって個人的には宝塚版の方が好みかなと思ったけど、バレエシーンとトランクキスが印象的だった梅芸版もまた観れたら違いを楽しみたい。

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宝塚経験が少ないので未だ慣れない文化なのだけど、舞台の余韻に浸る時間なく始まるパレード??楽しすぎィ!!本編終わった瞬間男役が迫り上がってきて歌い始めるあの一連の流れはなんて言うんでしょうか

グレブに対してときめきを生み出してくれた芹香斗亜様。父はあの夜家を出た〜ピストル手に〜♪ って笑顔で階段降りてくるフィナーレ激おもろすぎる。

 

 

◇Brand New Musical Concert 2020

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観劇ではないけど

前回のコンサートの神セトリを知って楽しそう!と思い行ってきました。(絶対フランケンの曲も歌うだろうという自信を持って) ミュージカルコンサートに行ったの初めてかも。

結果的に私には、好きではあるけど痒いところに手が届かないみたいなもう一声欲しいセットリストではあったんだけど、それ以前にこれまでの経験の中で1番くらいのとんでもない音響の席に座ってしまったので、本来得られるはずだった感動がやや減ってしまったのが残念だった。出演者に一切罪はないです。

とりあえずあっきーさんと藤岡さんのThe Other Sideが聴けただけでも行って良かったなあと思いました。僕こそ音楽も歌声が天から降り注ぐような感覚があって感動した。す、すごい。あと藤岡さんのBring Him Home、超良。バルジャンやる予定ありませんか?

そして大量に存在するであろう周囲のフランケンシュタインの民の存在。本役のも聴きたかったけど、これはこれで生で聴けてよかったです。

Crystal Kayさんがいるのでヘアスプレーの曲あるかな!?!!?って淡い期待を抱いていたけどまあ流石にね、幻のヘアスプレー、、

偉い人!!タイタニックをまた上演しておくれ!待ってるよ。

 

 

12月

ホリプロミュージカルコンサート(配信)

観始める前から気づいてはいたけどホリプロミュージカルあんまり知らなかった。知ってる演目はみんな好きです。

当日の昼公演中に公式Twitterが暴れてて、大丈夫...?と思いながら、2020年は例年と比べてホリプロミュージカルにお世話になったので観ることにしました。出演者の出番の偏りが凄くてわろた。わろた...

ビリー4人のエレクトリシティ、泣けちゃうよぉ。

偉い人!!メリーポピンズをまた上演しておくれ!待ってるよ。

 

 

◇No.9-不滅の旋律-

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ピアノ2台の生演奏に生歌の第九まで聴けて12月にピッタリの演目。

脚色は多々あるだろうけど、ベートーヴェンの生き方や人となり、家族関係、時代背景も分かりやすくて、ある意味勉強になるなあと思いながら自分の無知さを恥じつつひとつ偉くなって帰ってきました。

政治が変わっても音楽は永遠(要約)、実際にベートーヴェンや多くの音楽家たちの楽曲が現代まで愛され続けている事実を納得させられた台詞のひとつだった。音楽のちからって偉大だな。

これまでハイ吾郎さんのイメージだけで生きてきてすみませんくらいにベートーヴェン役が良かったのだけど、そもそも私は稲垣吾郎が演技してるところをこれまでスマスマのコントでくらいしか見たことなかったような気がしてきた...ご、ごめんなさい。感情の浮き沈みが激しくて、放漫で子供みたいで、ひたすらに音楽を愛している姿に狂人と天才は紙一重なんだなと思わずベートーヴェンに想いを馳せてしまう演技でした。実際にあんな人柄だったんだとしたら、周りの人大変だっただろうね。

マリア役の剛力ちゃんもとても良かった。ヒロインのマリアがベートーヴェンと恋愛関係にはならないキャラクターだったことも、この舞台の良いところだと思う。

ラストシーンはあなたの音楽はみんなの中で響いてる!あなたの中にも!(うろ) 第九歌って大団円!みたいな感じでなんか突然雑になったなと若干思ったけど、観てるこちらもエネルギーを使う重厚な作品を観て、第九も聴けて、2020年力尽きました。

メトロノームや補聴器の発明家のメルツェル役を片桐仁さんが演じてたのだけど、世界的にも偉大な人なのになんだか偉大さの無い、いい具合に強烈な片桐仁でしたね。

 

 

劇団四季オペラ座の怪人

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シャンデリアが目の前で昇って落ちる前の方の良席だったけど、一番最後のメグがちょうど前の人の頭に被って見えなくて笑った。脳内補完。

これまではクリスティーヌに対して感情移入し切れないところがあったけど、山本クリスが素晴らしすぎて初めてクリスティーヌのことを好きになれた気がする。これまでウーンと思っていたクリスティーヌの不思議優柔不断さを感じなかったことが大きい。ロンドン25周年のシエラクリスでもそう感じた。演出?

今までファントムを軸に作品を観てたところがあったから、どうしても何だかんだで最後にはファントムに同情してしまってたけど、クリスティーヌを中心にこれまでと違う角度からオペラ座を観ることが出来たのはキャストの影響なのか、台詞や演出の変更があったからなのか、もしかして私が大人になったからかな!?!まあやっぱりファントムに同情はするけど、クリスティーヌにも気持ちを寄り添えるようになった、というか常々思っているけど純粋にあんなストーカーがいるのは嫌すぎる。

ところで、墓場のファントムの杖から出る火花ってあんなにショボ、、可愛かったっけ?本当に子ども騙しみたくぴょんぴょん飛んでた。

観劇後の余韻に浸りすぎて、だんだんラブネバーダイのことを許せなくなってきた。飛び火。やっぱりどうしてああなったのか理解不能だわ。

偉い人、また上演してください。

 

 

2020年も終わりやっと2021年に入れます。

既に覚えて無さすぎる。備忘録とはなんだ。