気づけば年を越してしまったんだけど、10月に観たミュージカルが全部良かったので一つずつ書きます。
既にひとつ観たら次まで2週間空ける自分ルールが破られてるんだけど、とりあえず元気です。
ネタバレあり。
発光してる
個人的に慌しい時期だったので本当は1回の観劇予定だったけど、どうしても大貫さんのオールダービリーも観たくて行った。
エレクトリシティ凄。観てる時の気持ちは完全に親である。
お父さんもあいつ俺の息子なんです、に拍手鳴るのが わ か る
ビリーたちは話す言葉に訛があるんだけど、これからビリーはオーディション会場にいたような訛りのない場所にいるたくさんの人たちの中に、たった1人行くんだなっていう思いが増して切なくなってしまった。
リトルダンサー(映画)は何年か前に観たきりで所々うろ覚えだったのだけど、最後のシーンははっきり覚えてたのでミュージカルのラストは少し衝撃的だった。オールダービリーが最後に登場するのを想像してたから.....笑
初見はビリーが街を去って終わるなんてだいぶビターエンドだなって思ってたけど、この話はビリーが街の人たちの希望になってバレエで夢を追いかけるだけじゃなくて、自分たちの仕事や尊厳を失っても生きていかなきゃいけない大人たちの話でもあるんだなと思うと、ひとり旅立つビリーにだけでなくビリーを見送って炭鉱の中に戻っていく大人たちに対する思いが込み上げてきた。残された人たち側のストーリーについては映画を見た当時には考えつかなかった。
正直台詞とか歌詞が聞き取りづらかったり、うーん?って思うシーンとかもあるにはあるけど、初見で個人的にハマりきらなかったところも2度目に観に行ったときに腑に落ちる感じはあったかも。
大抵の舞台、2回目観たらもう好きだし。
今回私が観た2人のビリーが本当に凄かった。彼らはいったい天に何物与えられたんだろうかってくらい何でもこなしてるけど、ここまで想像出来ないくらい努力をしてきたんだと思うと頭が上がりません。
出日寿くんのビリーはピルエットが美しすぎて周りの空気や重量が全て吸い込まれていくようだったし、海琉くんのビリーは歌もバレエも全てに安定感があって素晴らしかった〜!!ほかの2人も素晴らしかったんだろうな。
色んな舞台が中止になった中で、出演する子供たち(もちろん大人たちも)の努力の成果を見届けることが出来て胸いっぱいです。無事に公演が出来ることを願ってた観客の気持ちはビリーのバレエの夢を応援した街の大人たちと同じなんだと思う。
そして色んな感情を抱えたまま迎えたカーテンコールで、チュチュ姿のウィルキンソン先生に一気に心を持ってかれた。美しいーー!!