ざわざわ森

舞台の感想とか。

4月観劇まとめ

平成最後の観劇たちだよ。ネタバレありです。


舞台『PSYCHO-PASS Virtue and Vice』

密かに待ってた舞台化、おめでとう。
舞台化したら狡噛さんはあの人が合いそうだな、ギノさんは誰かなとか考えていたこともあったので舞台オリジナルでやるのは予想外だったけど、これだけで話が完結するから良かったかな。
でもヒロキ スズキさんはきっと槙島聖護も似合うって...ね...


ビビりなので終始ホラーだったし銃声はデカイしで観終わったときの疲労感が凄まじかった。
あと普通に話難しかったんだけど、1回で全部理解してる方々凄いと思う。2回目を観に行ってようやくあーそういうことね完全に理解した(わかってない)って感じだったんだけど、PSYCHO-PASSへの解像度の問題かな。
原作自体色々とややうろ覚えだったのだけど、朱ちゃんの声の登場があったりヘルメット騒動などの単語そういうのあったな〜など思い出しながら観ていました。

とにかく登場人物がどんどん死にまくるので、途中からライチ光クラブ?という感覚に陥ったんだけど、ロイヤルなBGMでバタバタ退場していって、もうとりあえず殺しておこうってなってないかな?漫画オタク、あんたは生き残ると思ってたのに
一瞬でも分析官の彼が裏切り者なんだろうなって思ってごめんなさい、あなたは3係のジミニークリケットだった。
井口先輩が早々に退場したショックも強かったし、相田さんも人が良すぎて、というか監視官より執行官の方が普通に性格が良かった。


結局、ヒロさんは犯罪係数を改竄されたことで監視官になった潜在犯で、九泉は記憶を変えられたことで犯罪係数が下がって監視官になったってことでいいのだろうか。
そもそも自分の親を殺した記憶を植えつけて、それが正しいことだと思わせること自体が倫理的には無理ある気がするんだけどな。

ドミネーター、出番は少なかったけどやっぱりとてもかっこよかったです。




ミュージカル『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』

サブタイトルがダサい。

ヴィクトルユーゴーについては詳しくないけど多分誰か死ぬよね的な感じで生きているので、今回もそんな感じだろうなと思ってはいたんだけど、曲がワイルドホーンなのでそれだけでも充分楽しみ。平成最後の観劇はコレ。

もっと、見た目で人を判断するな人間と怪物どこに違いがあるのだろう的な話かと思ってたけど(あながち間違ってはなかったけど)、主人公のグウィンプレンが予想外に光属性の好青年で、自分の正体が貴族の出身だと分かったときにこれまで一緒に過ごしてきた人たちに手のひらを返すような人ではないところは良かった。純粋で他人の幸せを願っていたからこそ、逆にその思いが上流階級の人間には全く伝わらないのも切ない。
私が観た回のデアは衛藤美彩ちゃんで、歌い方もミュージカルしすぎず、儚げな役と合ってた。主人公とヒロインが綺麗な心の持ち主すぎるあまり、グウィンプレンがデアに対して恋愛感情あったことは劇中では伝わりづらかったかな。


全体的に分かりやすいストーリーだったけど、ジョシアナ公爵が言ってたフェドロの裏切りとは?だったので、帰ってから色んな人の考察ツイートを読んでたんだけど、原作を読むと分かる内容なのだろうか。
特別大きく盛り上がる場面があるわけでもなく、また再演したときに行くかは、まあ微妙。
デアの最期は死んだ?生きてた!やっぱり死んだ...という感じでなんだか呆気なくて、グウィンプレンが死んだことも含めてラストはかなり抽象的だったと思う。 
書きながら気づいたけどまた人が死んで終わるミュージカルだった。悲しいね。